IE Graduationのスライド
IE Graduation (IE の功績を讃える) - Speaker Deck
IE卒業式なるイベントがあったようで、そのイベントで発表されたスライド。
IEには憎しみを募らせていてやっとサポート終了かと思っていた側の人間なんだけど、このスライドを読んで「おつかれさまでした、、、」と思えるようになった。
ブラウザは電気屋さんで買うものだった
とか全然知らなかったので、IEがOSに同梱されていたことでオンラインアップデートの循環を作る先駆けになっていたんだなというのを知れた。
また、互換性の話もなるほどと思った。
たしかにインターネットでは互換性があることが前提のような風潮だなというのはこのスライドを見て思った。いくつも前のバージョンでも動くようにAPIの口を前バージョン向けに残しておくみたいな光景も見てきたし自分も体験したことがある。
ライブラリなどはメジャーバージョンでBreaking Changeを混ぜてきたりするけど、ブラウザとか動くアプリケーションでそういうのは基本的にないし、あってもバグとして見られていた気がする。
バグだらけだから直せというのはユーザー側のあまりにも簡単な発言で、IEの開発チームは苦労していたんだろうなというのがわかった。「直せるけど直せない」という言葉はその苦労を端的に表現していると思う。
まあもちろんこれでIEに対する恨みつらみは一切なくなったというわけではないけど、互換性のある継続的なソフトウェアの開発という視点では自分の想像が遥かに及んでいない部分が多くあったんだなというのが理解できた。